APECビジネストラベルカードは、APEC域内を頻繁に出張するビジネス関係者の移動を円滑にするために発行される特別なカードです。 略して、ABTCとも呼ばれます。 【カード取得のメリット】 ①ABTC(APECカード)の有効期間内であれば何回でも、ABTC承認国において、ビザなしで入国審査が受けられます。 ②入国審査の際、ABTC(APECカード)専用レーン(入国審査ブース)を利用することができ、円滑な審査が受けられます。 ③ABTC(APECカード)の有効期間は、原則として交付から5年間です。(ただし、パスポートの有効期限がこれより短い場合には、パスポートの有効期限までとなります) 以上のように、APEC域内に頻繁に渡航される方には、必携のカードと言えます! この機会にぜひご取得ください! 【APECカードの対象国・地域】 オーストラリア、ブルネイ、チリ、中国、ホンコン・チャイナ(香港)、インドネシア、日本、韓国、マレーシア、メキシコ、ニュージーランド、パプアニューギニア、ペルー、フィリピン、ロシア、シンガポール、チャイニーズ・タイペイ(台湾)、タイ、ベトナムの19か国・地域です。 なお、現時点(2024年3月現在)では、ロシアでは、バーチャルABTCによる入国が認められておりません。 【申請の条件】 ①有効な日本国のパスポートを所持していること。 ②申請書その他の提出書類に虚偽の記載がないこと。 ③犯罪歴がないこと。 ④外務大臣が告示で定める次のいずれかの要件に該当していること。 (ア)貿易・投資実績がある企業等の経営者又は当該企業等に雇用されている方で、貿易等に関する事業を行うことを目的として参加国・地域への渡航が必要であると認められる方 ※簡単にいいますと、貿易取引のある会社の経営者又は社員の方で、貿易取引に関してABTC参加国への渡航が必要な方がこちらに当たります。 (イ)日本経済団体連合会、日本商工会議所(日本商工会議所の会員である商工会議所を含む)、経済同友会及び関西経済連合会の職員、その団体の会員である機関の経営者又は当該機関に雇用されている方で、貿易等に関する事業を行うことを目的として参加国・地域への渡航が必要であると認められる方 ※簡単にいいますと、商工会議所や日経連などに加入する企業の経営者又は社員の方で、貿易取引に関してABTC参加国への渡航が必要な方がこちらに当たります。 【申請手続】 1⃣ 申請 申請はABTCオンライン申請受付フォームにてオンラインで行います。 2⃣ 国内審査 外務省で申請要件に関する審査が行われます。 3⃣ カード交付 日本国内の事前審査の承認が下りた後(申請後およそ1か月)、外務省より通知された申請番号(Application ID)によりバーチャルABTCアプリにログインすることでバーチャルABTCを取得できます。 4⃣ 各国の審査・承認 カード交付後、ABTC制度の全参加国・地域で事前審査が行われます。承認が下りた国は、バーチャルABTCアプリにリアルタイムで更新されます。 【申請書類】 ① 顔写真データ② パスポートのコピー(顔写真・身分事項ページ)③ 在職証明書④ 会社の登記事項証明書⑤ 貿易・投資実績を示す文書 〔例:決算書、損益計算書(関係部分のコピー)〕⑥ 企業パンフレットなど⑦ 収入印紙 13,000 円 (新規申請) ※申請要件によって提出書類は異なります。 ※申請書類に不備がありますと、申請後、外務省より書類の不備の訂正、書類の再提出を求められる場合があります。この場合、審査が中断してしまうため審査に遅れが生じてしまいますので、最短で日本の審査を完了させたい場合には、ご注意ください。